【ChatGPT】「アルファに参加する（あなたの言語でChatGPTの初期プレビューを試してみてください）」の意味は？アルファとは？日本語で使えるの？等について

2023年9月30日現在、ChatGPTへアクセスした際に、次の日本語の文章が画面上部に表示される場合があります：

あなたの言語でChatGPTの初期プレビューを試してみてください。

ブラウザの翻訳機能などを利用しない限りChatGPT内では従来「英語表示」となっており日本語表示はありませんでしたが、突然画面上部だけ日本語で表示される状態です。

そしてそのメッセージの右隣には、「アルファに参加する」というボタンも表示されます。

ここに書かれている「アルファ」とは、ChatGPT専用の専門用語ではなく、その他のサービスでも使用される用語の「アルファ」と思われます。

その「アルファ」の意味は、よく言われるのは「アルファ版」といった言い方で、まだ開発途中で先行して提供している試作版／テスト版のことを指します。

アルファ版より開発が進んだもの・安定性が高まったものは、「アルファ」の次の文字である「ベータ」を用いて「ベータ版」と呼ばれ、こちらのほうが目にする機会があるかと思います。

そのため「アルファ版に参加する」というのは、その開発中の試作版を利用します（したいです）、という意味合いとなります。

したがって、これをクリックすると、ChatGPTのアルファ版が利用できるようになります。

アルファ版で具体的に利用できるものは何なのか、ここに詳しくは書かれておらず、リンクも用意されていませんが、「あなたの言語で」と書かれている通り、日本語表示のChatGPTが利用できるようになります。

従来から、ChatGPTのチャット内で日本語で質問し、日本語で返信してもらうことはできていました。

しかしそれはあくまで「英語版」に日本語を入力していただけで、ボタンや説明文、設定項目や設定内容などは英語のままでした。

それが今回「アルファ版」を利用することで試せる日本語版は、ボタンや説明文なども日本語で表示されます（※現時点で英語のまま残る箇所もあり）。

例えば、チャット入力欄に書かれた「Send a message」という英語も、日本語版（のアルファ版）では「メッセージを送信」と書かれています。

また、チャットの利用例として表示されている「Help me debug」「Explain nostalgia」「Make up a story」「Show me a code snippet」という利用例４つも、日本語版では「コードスニペットを見せてください」「ストーリーテリングの手法を比較する」「お礼状を書く」「旅程を計画する」という日本語かつ日本向けと思われる英語とは別の内容に変更されています。

なお2023年9月30日時点でこの「アルファへの参加」や、そこに参加することで利用できる「日本語版」は、ChatGPT Plus（有料版）ユーザーだけでなく、ChatGPT無料版ユーザーでもボタンさえ表示されれば利用可能な状態のようです。

「アルファに参加する」をクリックした場合、ChatGPTの「設定」内の「General」タブに「ロケール（アルファ）」が追加されており「ja-JP」が選択されている、というように見えるのですが、実は「アルファに参加する」をクリックしていない状態でも「Locale (Alpha)」という項目は存在しており、「Auto-detect」が選択された状態になっており、それで英語版が表示される、という状態です。

したがって、元に戻すには、「ロケール（アルファ）」の設定を、「ja-JP」から「自動検出」に変更します。

ただし「自動検出」をクリックしても設定が切り替わらない場合があるようで、戻すにはまず一度「ja-JP」以外をクリックして選択した上で、改めて「自動検出」を選択し直すとうまく選択できる場合があります。

なお設定を閉じた後、それだけでは反映されない場合があるため、ページの再読み込みを行ってみてください。

「自動検出」への変更が反映されると、再び「あなたの言語でChatGPTの早期プレビューを体験してみてください。[アルファに参加する]」と画面上部に表示され、「アルファに参加する」が表示されます。