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YouTubeがぐるぐるする場合の対策まとめ

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YouTubeのライブ配信の映像が小まめに止まってしまい、読み込み中のぐるぐる表示が出てしまい、スムーズに視聴できない状態になってしまう場合があります。

何度も繰り返し止まることが特徴です。小さい読み込み中が、小まめに挟まってしまいます。

今回は、こうした「ぐるぐるが繰り返し発生する」状態になってしまった場合の基本的な原因と対策について紹介します。

ぐるぐるが発生する基本的な仕組み

YouTubeのライブ配信中に「ぐるぐる」表示が小まめに発生してしまう基本的な仕組みをまず説明します。

バッファとは

ライブ配信では、視聴者の手元の端末に、配信の映像や音声のデータが次々届き、再生されます。

しかし、映像や音声のデータはそもそも普段から、届くのが遅れたり遅れなかったりと、一定スピードで届くとは限りません。

そのため、届いた映像データをただそのまま再生してしまうと、ブツブツと頻繁に途切れてしまいます。

そのため、「バッファ」という考え方を使用して、そうした問題を回避しています。

バッファとは、届いた映像データや音声データを、端末内に数秒分貯めておきながら、数秒前の映像を再生する、という方法や、その貯めておいたデータのことを指します。

数秒分のバッファを貯めておきながら再生するので、映像データや音声データが多少遅れても、貯めて置いた分があるためすぐには途切れません

また一時的に受信が遅れても、その後すぐに受信速度が回復すれば、またバッファに貯まり始め、何ごともなかったかのように、安定したライブ配信の視聴ができます。

バッファを使い切ってぐるぐるする

しかし、ずっと映像データや音声データが届くのが遅れる状態が続くと、数秒分のバッファ(貯めておいたデータ)を使い切ってしまい、再生できるデータがなくなってしまいます。

すると、再生できるデータが再びある程度貯まるまで待ってから、再生が再開されます(※すぐ再開するとバッファが貯まっていないため、途切れ途切れになりかねません)。

この、「バッファがなくなってしまった」状態から、「バッファがまた貯まった状態」になるまでの間、画面上ではぐるぐると読み込み中の表示となります。

ぐるぐるの繰り返しで発生していること

このような、「バッファを使い切ってしまう」ことが何度も繰り返し発生すると、何度もぐるぐるが表示されることとなり、視聴体験が非常に悪くなってしまいます。

このようになってしまう原因は、大きく分けると主に2つとなります。

1つ目は、受信関連です。例えば「通信が遅い(不安定)」であること、つまり、映像データや音声データが届くスピードが遅いという原因です。

2つ目、もう一つは、「バッファの大きさ(小さい)」という原因です。バッファが大きければ大きいほど基本的には映像が途切れず安定します。しかしバッファが大きいと、例えば配信のリアルタイム性が下がってしまいます(バッファが大きければ大きいほど、数秒とはいえ、古い映像を再生することになるので)。

この2つに分けて考えると、原因と対策が見えてきます。

ただし原因が受信関連(通信回線)であっても、バッファを大きくすることで改善される、などといったこともあるため、対策側を中心にして、以降、様々な対策を紹介します。

対策1:数秒前に巻き戻して再生する

とても手軽な対策で、障害が発生していても行いやすいのは、数秒だけ巻き戻して再生するという方法です。

数秒遅れた映像を視聴することとなってしまいますが、数秒遅れた地点を再生することでバッファが大きくなり、映像・音声の再生が安定します。

ただし、巻き戻しを禁止して配信しているライブ配信の場合は巻き戻しができないのが難点です。

対策2:画質を下げる

受信速度が遅い場合、画質を下げることで改善できる場合があります。

画質が下がってしまって見にくくなってしまうデメリットはありつつも、利用中の回線が不安定であったり速度低下していた場合に効果の出やすい対策方法です。

しかし障害発生時など、画質を下げてもほとんど改善されない場合もあります。

対策3:再読み込み・再起動する

あまりに不安定な状態になってしまった場合、YouTubeのライブ配信に接続し直すことで改善される場合があります。

一度YouTubeアプリを終了してから開き直したり、YouTubeのページを再読み込みして、改善されるかを確認してみてください。

対策4:最新版アプリにアップデートする

YouTubeアプリのアップデートを長期間していないことにより、何らかの不安定が発生している可能性があります。

最新版へのアップデートを行うことを検討してみてください。

対策5:別のネットワークに接続する

Wi-Fiを利用していてぐるぐるする場合は4G/5Gに切り替えたり、4G/5Gを利用してぐるぐるする場合にはWi-Fiに接続するなど、異なるネットワーク回線に接続して再生してみる方法があります。

ぐるぐるしてしまうのが、ネットワーク回線の不安定さ・混雑による場合に、受信を安定させてくれる場合があります。

ただし、複数のネットワークに接続できる状況であったり、通信制限になってしまう可能性がある場合などには利用しにくいため、もし試せる/試して問題ないのであれば試してみたい対策、となります。

対策6:別の端末から接続する

YouTubeは、iPhone、Androidスマートフォン、PC(Windows、Mac、Chromebookなど)、Fire TVシリーズ(Fire TV Stick、Fire TV Stick 4K Max、Fire TV Cubeなど)、テレビに搭載されたYouTubeアプリなど、様々な端末から視聴可能です。

もし複数の端末が利用できる場合は、他の端末から視聴して安定するかどうかを確認してみてください。

対策7:ブラウザ版から利用する

iPhoneやAndroidスマートフォンの場合、「YouTubeアプリ」から視聴している場合が多いかと思われますが、それとは別に「ブラウザ版YouTube」から視聴する方法があります

そちらからの視聴も試してみてください。

対策8:YouTube以外で同時配信していないか確認する

少し例外的な対策となりますが、YouTubeでライブ配信している配信者が、他のプラットフォーム(他の動画配信サイト・動画配信アプリ)でも同じ内容を配信している場合があります。

例えばゲーム配信では、YouTubeと同時にTwitch(www.twitch.tv)でも配信している場合があります。

そうした配信が、配信者のX(旧Twitter)などSMSで告知されていないかも、確認してみてください。

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