t.co型の偽不在通知SMS/偽配達SMSと注意点/対処法まとめ(2024年4月6日更新)

2023年10月頃以降、不在等の原因で宅配便の配達ができなかったため、添付URLにアクセスするように誘導する偽SMSのパターンが多数出回っています。

※10月以前より、不在通知の偽ショートメール自体は多数出回っていました（文面の特徴が異なる）。

具体的には、以下のような文面の偽SMSが多数出回っています。

※以下で網羅されている訳ではなく、また、新しいパターンが日々増えている状況です。随時、更新しています。

「お客様がいらっしゃらなかったたので、荷物を返送しました」パターン

「お客様がお出かけ中だったため、荷物は戻されました」パターン

「お客様がいなかったため、荷物は返送されました」パターン

「お客様不在で荷物をお預かりし、再配達の手配が必要です」パターン

「お客様のお荷物は安全に保管されています」パターン

「お客様のご在宅を確認できず、荷物を持ち帰りました」パターン

「お客様のご指定の場所へ商品が届きました」パターン

「お客様のご注文品が配達されました」パターン

「お客様のご都合に合わせて再配達を行います」パターン

「お客様の注文品を配送しました」パターン

「お客様のご不在で荷物を持ち帰りました」パターン

「お出かけ中だったので、荷物を引き取りました」パターン

「お届け先がご不在でした」パターン

「お届け予定の商品が遅延しております」パターン

「お荷物が到着いたしました」パターン

「お荷物が配達センターに保管されています」パターン

「お荷物の配送状況に変更がありました」パターン

「お荷物の住所が不足しており、再度の確認をお願いします」パターン

「お荷物は、ご不在のため、安全な場所に置かれました」パターン

「お荷物は指定された場所に安全に保管しています」パターン

「お荷物をお預かりしています」パターン

「お荷物を指定の場所に置いてきました」パターン

「お留守だったため、荷物を返却しました」パターン

「外出中のため、荷物は戻されました」パターン

「今日の配達はお客様の不在により不成功でした」パターン

「ご確認いただければ、再配達の手配をいたします」パターン

「ご在宅が確認できなかったので、荷物を持ち帰りました」パターン

「ご自宅に伺いましたが、ご不在のため、荷物は当社にて保管いたします」パターン

「ご指定の住所にお荷物が届けられました」パターン

「ご注文の品を指定の住所にお届けしました」パターン

「ご注文の商品が配送途中で破損したとの報告がありました」パターン

「ご不在のため、本日のお荷物は後日お届けします」パターン

「ご連絡なしに方申しましたが、お会いできず申し訳ありません」パターン

「今回のお荷物配達は、お客様の不在により完了できませんでした」パターン

「再配達のご依頼を受け付けました」パターン

「指定された住所にお荷物をお届けいたしました」パターン

「指定された日時に配達いたします」パターン

「住所情報が不完全のため、配達遅延が発生しています」パターン

「商品の在庫が再入荷しました」パターン

「商品の返品手続きを受け付けました」パターン

「荷物のサイズが大きいため、直接お客様の住所に配達することができません」パターン

「荷物の配達を保留しています」パターン

「配送時お客様がご不在で、荷物を持ち帰りました」パターン

「配送状況の詳細は、当社ウェブサイトまたはアプリでご確認いただけます」パターン

「配送ドライバーが訪問しましたが、応答がありませんでした」パターン

「配達員がお荷物をお隣の方に渡しました」パターン

「配達完了のお知らせ」パターン

「配達時にご不在だったため、お荷物を最寄りの営業所に保管しています」パターン

「配達に伺いましたが、ご不在だったので、後ほど配達します」パターン

「配達日の変更を希望される場合は、こちらからご連絡ください」パターン

「配達予定のお知らせ」パターン

「不在のため荷物を持ち帰り、安全に保管しています」パターン

「本日、お荷物の配達を試みましたが、お客様が不在でした」パターン

「明日の配達に備えてください」パターン

最近多いこれらのSMSには、まず「何らかの理由で配達できなかった」ことが書かれており、そうした上で、「荷物は持ち帰ってしまった」ことが説明されつつ、「連絡するように・確認するように」などの指示で終わりURLに誘導される、という構造があります。

ただし、それぞれ多数のパターンが組み合わされており、毎日のように、ばらまかれるSMSのパターンは変化を続けています。

また、こうしたSMSが突如届くのは現在昼頃が多く、毎日昼頃に偽SMSが届く被害が急増します。

現在、ショートメールに添付されているURLは「https://t.co/～」で始まるURLとなっている場合が多く、この「t.co」は、X（旧Twitter）で利用されているURLです。

投稿（ツイート）内のリンクで使用されており、t.coにアクセスした後、どこに転送されるのか、URLを見ただけでは分からないことが特徴です。

※リンクによっては「t.co」の機能により遮断され、「警告:このリンクは安全ではない可能性があります」と表示される場合があります。

リンク先ページを開いた場合、偽物のアプリ（偽Chromeアプリなど）をダウンロード・インストールするように誘導されることがあります（Androidスマートフォンで開いた場合に多い）。

指示に従ってアプリをインストールしてしまうと、端末が遠隔操作されてしまい、偽SMSをばらまく配信元電話番号として使用されてしまう恐れなどがあります。

偽アプリをインストールしてしまわないように注意してください。

またリンク先として、偽物のApple IDログインページが表示される場合もあります（iPhoneで開いた場合）。

まず最初に「APP Storeアカウントは安全異常があるので、再度ログインしてください。」と表示された後に、偽のログインページが開くことが典型的なパターンです。

Apple IDのメールアドレスやパスワードを入力してしまうことで、アカウントが乗っ取られてしまう場合があり、注意が必要です。

Apple IDのログインページのように見えるページが表示されたとしてもそれは偽物であるため、パスワード等を入力してしまわないように注意してください。

なぜ詐欺ショートメールが突然届いたのか、という原因は、届いたユーザーや届いたショートメールごとに異なる可能性がありますが、典型的なパターンとしては以下のようなケースが考えられます。

まず偽物のショートメールに騙された被害者が、指示された通りに偽アプリをインストールしてしまうことで、その偽アプリによってスマートフォンが遠隔操作されてしまう、というのが大きな原因となります。スマートフォンが乗っ取られてしまうと、そのスマートフォンが偽ショートメールをばらまく端末・送信元電話番号として悪用されてしまい、次から次へと被害とばらまかれるSMS数が増大し、多くのユーザーにショートメールが届くようになってしまいます。

また、そうした乗っ取り被害に遭ったことで、偽アプリ経由でアドレス帳の大六電話番号が収集されてしまうことも、突然届く背景として考えられます。

その他、そもそも遠隔操作で多数の電話番号にショートメールを送信できる状態となっているため、仮にランダムな電話番号宛に送信したとしても、大量の乗っ取られた端末から大量のSMSを送信できるため、今まで騙されたことのない人の電話番号にも、こうしたSMSが突如届いてしまうことが考えられます。

こうした詐欺ショートメールが届くと、「ちょうどさっき登録したあのサイトから電話番号が流出したのではないか」と思ってしまうこともあるようですが、近年増加しているSMSに関しては、そうした登録をしなくとも届いていたのでは無いか、と考えられるほど、大量にばらまかれている状態です（直前に特定のサイトに電話番号を登録した人にばかり偽ショートメールが届く、という訳でもないため）。

ショートメールの送信元電話番号は、「080」や「090」で始まる、携帯電話のように見える電話番号から届くケースが中心となっています。

先ほど紹介した「乗っ取り被害にあったスマートフォンからばらまかれていることが多い」という背景からも分かるとおり、このショートメールの発信元電話番号は、こうした詐欺ショートメールをばらまいている犯人の電話番号というわけではなく、偽物のショートメールを信じてしまい偽アプリをインストールしてしまい、何も知らないままスマートフォンが遠隔操作されてしまっているユーザーの電話番号であることが多数あります。

そのため、送信元の電話番号に対して文句を言おうなどとして電話をかけたり、ショートメールへの返信を行ったりすることで、詐欺ショートメールとは別のトラブルに発展してしまう恐れもあるため、注意してください（相手には特に送信履歴が残っていない場合もあり、突如何の前触れもなく、ショートメールや電話がかかってくるような状態であるためです）。

なお、今後同じ電話番号からのSMSが届かないように、ブロック登録（着信拒否）することが可能です。

詳しくは次の記事を参考にしててください。

こうした偽物の不在通知ショートメールが多数出回っていることで、宅配便を行う各社からも注意喚起が行われています。今回紹介したパターンに限定しなければ、偽物の宅配便不在通知ショートメールは数年前から多い状態が続いており、その頃から注意喚起が継続されています。

その他、以下のように、様々な機関からも注意喚起が行われています：

なお、ショートメールの内容を偽物であると気が付かずにリンク先ページを開いてしまった場合や、個人情報を入力してしまった場合などに関しては、以下のサイトで対処方法に関する案内が行われています：

次のページも参考にしてみてください：