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Windows 11への手動アップデートの実施後、グラフィックドライバなどにアップデートがないかを確認しようとしたところ、ThinkPadの「Lenovo Vantage」でのシステムアップデートの確認が「更新カタログが見つからないため、ご使用のシステムに適用可能な更新が見つかりません」というエラーになってしまいました。
おそらく、Windows Updateの案内が来る前に自ら手動アップデートを行った結果だと思われるのですが、同様の現象が発生しているThinkPadユーザーもいるようなので、状況を紹介します。
※利用PCは、ThinkPad X1 Carbonの2018年モデル(第6世代)です。
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「更新カタログが見つからないため」エラー
正式版がリリースされたばかりの「Windows 11」を、ThinkPad X1 Carbon(2018)へとインストールしたところ、ウィジェットが表示されない(表示途中に落ちてしまう)ことに気が付きました。
そこで、グラフィックドライバに対するアップデート等が提供されていないかと、「Think Vantage」を起動し、システムアップデートを確認してみたのですが、「更新を確認しています」表示の後に次のエラーメッセージが表示されてしまい、アップデートを確認することができませんでした。
更新カタログが見つからないため、ご使用のシステムに適用可能な更新が見つかりません。
手動アップデートの影響?
この「更新カタログ」というのはおそらく、ハードウェア構成や利用中のOSバージョンに対してどのようなアップデートが提供されているか、といった対応関係情報のことと思われます。つまり、現在利用中のThinkPadに対して、どんなアップデートを行えば良いのかが分からないような状態です。
今回Windows 11は、Windows Update経由で提供開始が通知されてからアップデートを行ったのではなく、手動アップデートを行ってインストールしたものでした。
そのため、ThinkPad側としてはWindows 11への対応が済んでいない状態でアップデートを行ってしまった影響ではないか、と考えられます。
復元を実行
そこで、一度Windows 10へ戻す「復元」操作を実施し、Windows 10へ戻してみることにしました。
Windows 10に戻して再度システムの更新を確認してみると…
戻した上で改めてThink Vantageを起動してシステムアップデートを確認してみたところ、「利用できる更新が見つかりました」と表示され、システムアップデートが可能であることが分かりました。
表示された更新
表示された更新は以下の通りでした:
- (重要な更新)Integrated Firmware for Thunderbolt Function (Windows 10 Version 1709 or Later) - 10 [64] (インストール済みバージョン:利用できません → バージョン:17.0.0.18-N23TF23W)
- (推奨更新)ThinkPad Hotkey Features Integration Package Setup - 10 [64] (インストール済みバージョン:9.2.0.3 → バージョン:9.2.0.4)
- (推奨更新)ThinkPad BIOS Update - 10 [64] (インストール済みバージョン:利用できません → バージョン:1.53)
いずれも(普段から)「10 [64]」、つまり、「Windows 10 64 bit版向け」という記載があり、裏を返せばこれらはおそらくWindows 11では表示されず、その辺りも含め、Windows 11へのアップデート後は何も表示されなかったものと思われます。
このあたりを考慮すると、「更新カタログが見つからないため」エラーが表示される場合、Windows 10に戻して利用することを検討してみるのが良いかもしれません(もともと手動アップデートにはこの手のトラブルやリスクが伴うことが想定されるため、これで初めて分かった、といったものではないものの)。
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