情報科学屋さんを目指す人のメモ

方法・手順・解説を書き残すブログ。私と同じことを繰り返さずに済むように。

【Windows 11】「更新カタログが見つからないため、ご使用のシステムに適用可能な更新が見つかりません」エラーでシステムアップデートを確認できない問題と対策について(ThinkPad X1 Carbon 6th)

ThinkPad (30) ThinkPad X1 Carbon (2018) (2) Windows 11 (56)

Windows 11への手動アップデートの実施後、グラフィックドライバなどにアップデートがないかを確認しようとしたところ、ThinkPadの「Lenovo Vantage」でのシステムアップデートの確認が「更新カタログが見つからないため、ご使用のシステムに適用可能な更新が見つかりません」というエラーになってしまいました。

おそらく、Windows Updateの案内が来る前に自ら手動アップデートを行った結果だと思われるのですが、同様の現象が発生しているThinkPadユーザーもいるようなので、状況を紹介します。

※利用PCは、ThinkPad X1 Carbonの2018年モデル(第6世代)です。

「更新カタログが見つからないため」エラー

正式版がリリースされたばかりの「Windows 11」を、ThinkPad X1 Carbon(2018)へとインストールしたところ、ウィジェットが表示されない(表示途中に落ちてしまう)ことに気が付きました。

そこで、グラフィックドライバに対するアップデート等が提供されていないかと、「Think Vantage」を起動し、システムアップデートを確認してみたのですが、「更新を確認しています」表示の後に次のエラーメッセージが表示されてしまい、アップデートを確認することができませんでした。

更新カタログが見つからないため、ご使用のシステムに適用可能な更新が見つかりません。

手動アップデートの影響?

この「更新カタログ」というのはおそらく、ハードウェア構成や利用中のOSバージョンに対してどのようなアップデートが提供されているか、といった対応関係情報のことと思われます。つまり、現在利用中のThinkPadに対して、どんなアップデートを行えば良いのかが分からないような状態です。

今回Windows 11は、Windows Update経由で提供開始が通知されてからアップデートを行ったのではなく、手動アップデートを行ってインストールしたものでした。

そのため、ThinkPad側としてはWindows 11への対応が済んでいない状態でアップデートを行ってしまった影響ではないか、と考えられます。

復元を実行

そこで、一度Windows 10へ戻す「復元」操作を実施し、Windows 10へ戻してみることにしました。

Windows 10に戻して再度システムの更新を確認してみると…

戻した上で改めてThink Vantageを起動してシステムアップデートを確認してみたところ、「利用できる更新が見つかりました」と表示され、システムアップデートが可能であることが分かりました。

表示された更新

表示された更新は以下の通りでした:

  • (重要な更新)Integrated Firmware for Thunderbolt Function (Windows 10 Version 1709 or Later) - 10 [64] (インストール済みバージョン:利用できません → バージョン:17.0.0.18-N23TF23W)
  • (推奨更新)ThinkPad Hotkey Features Integration Package Setup - 10 [64] (インストール済みバージョン:9.2.0.3 → バージョン:9.2.0.4)
  • (推奨更新)ThinkPad BIOS Update - 10 [64] (インストール済みバージョン:利用できません → バージョン:1.53)

いずれも(普段から)「10 [64]」、つまり、「Windows 10 64 bit版向け」という記載があり、裏を返せばこれらはおそらくWindows 11では表示されず、その辺りも含め、Windows 11へのアップデート後は何も表示されなかったものと思われます。

このあたりを考慮すると、「更新カタログが見つからないため」エラーが表示される場合、Windows 10に戻して利用することを検討してみるのが良いかもしれません(もともと手動アップデートにはこの手のトラブルやリスクが伴うことが想定されるため、これで初めて分かった、といったものではないものの)。

コメント(0)

新しいコメントを投稿